ボルボ V90/V90クロスカントリーが一部改良。衝突被害軽減ブレーキにステアリングサポートを追加【新車】

●ボルボの最上級ステーションワゴンが安全性を向上させる一部改良を実施

ボルボの最上級ステーションワゴンであるV90、その派生モデルであるクロスオーバーSUVのV90 Cross Country(クロスカントリー)が一部改良を受け、2019年9月12日から発売されました。

V90は最上級ワゴンらしい佇まいが魅力で、V90クロスカントリーはクロスオーバースタイルによるライフスタイルの広がりを感じさせるエクステリアデザインが目を惹きます。

ボルボV90/V90クロスカントリー
ボルボV90とV90クロスカントリーが一部改良で安全装備をさらに強化

今回の一部改良は、ボルボらしく充実している安全装備のさらなる強化。「City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)」にステアリングサポート(衝突回避支援機能)が追加されています。

このステアリングサポートは、被害軽減ブレーキだけでは衝突を回避できない場合に、ステアリング操作をサポートし、障害物の回避を支援する安全技術。ドライバーによるステアリング操作が障害物の回避に不十分であれば、適切な操作量を確保できるようにステアリング操作を補助。同時に、前後内輪のブレーキを作動させ、緊急回避操作を安全に行えるように支援する機能も含まれています。

ボルボV90/V90クロスカントリー
ボルボV90/V90クロスカントリーのメーターパネル

また、「CTA(クロス・トラフィック・アラート)」に衝突回避・被害軽減ブレーキ機能が追加されました。駐車スペースから後退して出庫する時の安全を確保するための装備で、リヤバンパーに内蔵されたミリ波レーダーによって、接近する車両、歩行者やサイクリストの存在を検知。検知された際は、警告音でドライバーに知らせると共に、必要に応じて被害軽減ブレーキを作動させ、衝突回避または衝突被害の低減がサポートされます。

ボルボV90/V90クロスカントリー
荷室容量は通常時560L, 最大時1526Lで、広大なスペースが広がる

さらに、V90向けの仕様変更として「T8 Twin Engine AWD Inscription」に装備されるオレフォス社製クリスタル・シフトノブに新デザインが採用されています。また、T8 Twin Engineの駆動用リチウムイオンバッテリーの容量が30Ahから34Ahに拡大され、EV走行距離が向上したそうです。

ほかにも、V90クロスカントリーのグレード名称が新型V60 Cross Countryシリーズと同様に、従来の「Momentum」に相当する「Cross Country」と、「Summum」に相当する「Cross Country Pro」に変更されています。価格帯はV90が6,915,741円〜9,920,371円。V90クロスカントリーが7,221,297円〜8,800,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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