「暴走するクルマを『助手席』から止められる緊急停止装置」極めて認知度が低いが実はある!

■『P』を引っ張り続けることで緊急停止

・ボルボは現行XC90以降助手席からも緊急停止可能

現行XC90以降のボルボには助手席の横にレバーを引き続けると緊急停止する機能があり、TVニュースなどで紹介させて頂いた(先代XC60のように付いている旧世代車もあるがレバーは運転席の右下)。これを操作すれば助手席から車両を安全かつ素早く止められるから素晴らしい。その後、取材をしていると、けっこう広範なモデルの取り扱い説明書に同じような記載があると解ってきた。

・現行『日産リーフ』にも

現行リーフも電動パーキングを採用しているため試してみたら、しっかり稼働して停車。どうやら電動パーキングブレーキを採用している最近の日産車は同じシステムらしい。

読者の方が新型のBMW3シリーズで試したところ、これまた稼働して停車したという。その他、現行フォレスターの取扱説明書や、マツダの電動パーキング採用モデルの取扱説明書に同じ記載がある。

ここで問題になるのが「アクセル全開状態で稼働するか」だ。ボルボとリーフはアクセル全開状態で緊急停止操作をすると、まずパワー絞った後、後輪にフルブレーキが掛かる。BMW3シリーズもパワー絞ってブレーキ掛けたそうな。他の車両の取扱説明書を見ると、パワー絞るかどうか記載されていない。パワー絞らなければ単なるサイドブレーキ機能です。

ちなみにTV取材のためボルボV60で連続10回くらい緊急停止を試してみたけれど、ボルボによれば「試しても普通の急ブレーキと同じなのでどこかに不具合が出ることはありません」。ただ停止した後もアクセルを踏み続けていると再スタートするため、止まったらアクセルを戻すこと。メーカーによっては停止し続けるようになっているようだ。安全な場所で試してみるといい。

『P』を引っ張り続ける

・習うより慣れろ! まずはやってみてほしい

この手の機能、やってみないと覚えない。隣に「引っ張る人」を乗せ、アクセル全開! 速度上げる必要は無いので、すぐ引っ張ってもらう。これを3回くらい練習しておくと、イザと言うときに操作出来るようになるだろう。繰り返すが、こういった緊急手順、覚えるだけで無く実際に練習することが大切だ。説明を聞くだけだとダメ。高齢者講習でやるのも手だと思う。

もう一つの安全デバイスである『速度リミッター』についても様々なことが判明した。後付けの安全装備はいずれも少なからぬ出費を必要とする。速度リミッターの場合、物理的な部品は不要だという。ほぼ全てのクルマに搭載されている制御コンピュターの中に、制限速度を決める行があるそうな。普通「180」(日本仕様車)とか「140」(軽自動車)という数字を入れる。

ボルボは速度リミッター付きのキーを選べる

その行に「80」などの数字を入れれば速度リミッターになるという。つまりコンピュターの書き換えだけ。書き換え手数料だけで済む(具体的には5千円程度)。高齢者講習でアクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替え時間が基準より掛かると判定されたら『眼鏡等』と同じく免許条件に『80km/h速度リミッター』などと入れればよい。これならすぐ対応可能。

上限速度を80km/hくらいにしておけば、自動ブレーキなどの機能で衝突時のエネルギーを大幅に抑えることが出来ると思う。高齢者用の『サポカー』認定車などを作り、踏み間違い防止制御や、赤信号と一時停止標識、進入禁止標識に対しても自動ブレーキを掛けるようにしておけば大半の暴走事故を防ぐことが出来るようになると思う。国交省と経産省、警察で基準を決めて欲しい。

 

 

 

 

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