自動運転用のセンサーが多数搭載される次世代車に欠かせないクリーニングソリューション【人とくるまのテクノロジー展2019 横浜】

●ウォッシャー液でヘッドランプ内に搭載されたLiDARなどのセンサーをクリーニング

フランスのヴァレオは「ヴァレオSCALA2 レーザースキャナー(LiDAR/ライダー)」など、自動運転に欠かせないセンサーを人とクルマのテクノロジー展で披露しました。

文字どおり第2世代となる「SCALA 2」は、現行品の幅広い検知角度、優れた分解能と正確さを維持しながら、垂直方向の検知角度を3倍に拡大。2020年から欧州メーカー向けに量産がスタートするそうです。

こうしたセンサーが天候に左右されず、実力どおり発揮させるために欠かせなくなるのが洗浄といわれています。とくに、「レベル3」以降の自動運転車には、自車の周囲の状況を解析するために多数のセンサーが搭載されます。ヴァレオはあらゆるカメラやLiDARに対応すべく、完全自動のセンサークリーニングシステムのラインアップを開発。

今回、ヴァレオはカメラ用、レーザースキャナー用、ヘッドランプに内蔵されたLiDAR用の3種のセンサークリーニングを展示しました。

単にウォッシャー液でクリーンにするだけでなく、冬季に氷雪を溶かすためのヒーテッド機能を搭載することも可能だそう。また、ウォッシャー液は、フロントスクリーン用を使うそうで、追加コストがほとんどかからないのも美点です。

レーザースキャナー用のセンサークリーニングは、2020年からドイツの主要自動車メーカーのクルマに搭載される予定としています。

(文/塚田勝弘 写真/ヴァレオ、塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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