三菱自動車がSUV「パジェロ」の国内販売を年内に終えるそうです。岐阜県にある子会社「パジェロ製造」が生産を手掛けており、根強い人気を誇る海外では販売を続けるようですが、近く現行モデルを小変更した最終モデルを投入する模様。
同車は1982年に発売され、1990年代前半にRVブームを巻き起こした代表車種で、ダカール・ラリーで活躍。これまでSUV人気を牽引して来ましたが、近年は燃費面で販売が振るわず、燃費性能を高めた「アウトランダー」や「エクリプスクロス」などに主役を譲っており、国内の年間販売台数が数百台規模となっていたことから、今回の判断となったようです。
三菱自では2015年にスポーツモデル「ランサーエボリューション」の開発を終了するなど、車種の絞り込みを進めており、2016年10月に日産自動車の傘下に入って以降、業績が回復基調にあり、収益力の更なる強化を目指しています。
今後はPHV等の電動車や、好調な東南アジア市場向けの小型トラックの開発に注力する考えで、「パジェロ」については省エネ性能を高めるなどした他のモデルに同車のネーミングを残すことも考えているそうです。
(Avanti Yasunori・画像:Mitsubishi )
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