【ジュネーブモーターショー2019】スバルの新しいコンセプトカーは新ジャンルへの挑戦か?

●デザインコンシャスなクロスオーバーSUVの提案

2019年3月5日に開幕する第89回ジュネーブモーターショーに、SUBARUが新しいコンセプトカー「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT(スバル ヴィジヴ アドレナリン コンセプト)」を出展することが発表されました。

現時点ではフロントマスクがうっすらとわかる程度のティザー画像が一枚公開されているだけですが、グランドクリアランスを確保したシルエットからは、新しいクロスオーバーSUVのスタイリングを提案したスタディモデルであることが感じられます。

Aピラーに薄い筐体のCMS(カメラモニタリングシステム)が確認できるのは、いまどきのコンセプトカーとしては当然の処理でしょうか。

コの字型のシグネチャーやフロントグリルの形状は、いまのスバル車に共通するテイストで、デザインの基本方針は変わっていないといえますが、前後フェンダーがこれ見よがしにマッシブな形状で、キャビンも小さく、SUVとしてはワイド&ローのスタイリングを提案しているのは、最新世代のスバル・ラインナップにはないものです。

フォレスターにせよSUBARU XVにせよ、基本的には実用的なクルマとしてパッケージが煮詰められ、そのうえでスタイリングを磨いているといったアプローチといえますが、「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」は明らかにデザインコンシャスなクロスオーバーSUVの提案を感じさせます。他社でいえば、日産ジュークやトヨタC-HRのようなスタイリングを予感させるのではないでしょうか。

SUBARUのブランドイメージとして実直さを感じているユーザーは多いでしょうが、クーペSUVが増えてきている中で、まじめなクルマ作りだけではユーザーニーズをカバーできないという実情を感じさせます。

ブランド、コーポレートイメージさえも変えてしまいそうな「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」というチャレンジが、果たしてどのような結果につながるのか、ジュネーブモーターショーでのワールドプレミアからのメディアやユーザーの反応は見逃せないといえそうです。

(画像/写真提供:SUBARU 文:山本晋也)

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。