WRC招致応援団がラリーに興味を持つきっかけになったのは、あの伝説の漫画だった!【東京オートサロン2019】

【WRC招致応援団が熱い想いを語った!】

そして、WRCをはじめとするモータースポーツの魅力を発信すべく結成された「WRC招致応援団」の皆さんによるトークショーも開催期間中毎日行われました。

初日のテーマは「WRCへの想い」。なぜ応援団になったのか、そもそもモータースポーツを知ったきっかけは何だったのかなど、熱いトークが繰り広げられました。

昨シーズン、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレースに初参戦したフィギュアスケーターの小塚崇彦さん。現役時代からトヨタとは深い関わりがあったのだそうです。

「僕は昨年86/BRZのワンメイクレースに出場させていただきました。スケートの現役時代から所属がトヨタ自動車だったので、その関係でクルマと触れ合える機会はたくさんあったんです。そこからワンメイクレースに入っていき、モータースポーツの楽しみを見つけていきました。やっぱり自分でやってみるというのも大事ですが、スケートもそうですが何より近くで「本物」を見るというのが凄く大事だなと思いました。クルマを楽しんでもらうきっかけが日本に来るというのは素晴らしい事ですし、それが子供達の夢につながっていくと思います。地元も愛知県ですし、WRCが来てくれたら嬉しいなという想いで、この招致活動に参加させていただきました」

SKE48卒業生、梅本まどかさんは昨シーズン、CUSCOジュニアラリーチームのコ・ドライバーとしてTGR(TOYOTA GAZOO Racing)ラリーチャレンジに参戦し、8戦中6勝と素晴らしい結果を残し見事チャンピオンを獲得! ラリーならではの魅力も語ってくれました。

「SKE48在籍時、鈴鹿8耐でライブをさせていただいてモータースポーツを好きになりました。サーキットでの観戦が好きでよく行っていたのですが、ラリーの存在は一番最後に知って。サーキットとは全然違う雰囲気だったりとか、ドライバーとコ・ドライバーがいるという事を知り、コ・ドライバーって楽しそうだなって思ったんです。それをトークショーでぽろっと言ったら、『やってみない?』と声をかけていただけて。言ってみるものですね(笑)。それで昨年、入門編のTGRラリーチャレンジに出させていただき、いろいろな縁もありチャンピオンを獲ることができました。そういったきっかけで、招致応援団も務めさせていただきました。ラリーは他のカテゴリーとは違い、ライバル同士でも仲が良いんですよ。WRC日本ラウンドで、本場のドライバー達の様子を見てみたいですね」

J SPORTSのWRC中継ではメインキャスターを務め、WRC報道の顔として活躍中の栗田佳織さんは、意外なエピソードを教えてくれました。

「もともと好きだったのは『頭文字D』なんですよ。主人公の藤原拓海が乗るAE86(トヨタ・スプリンタートレノ)とか大好きで。一番好きなシーンは、高橋啓介のクルマを拓海が溝を使って抜き去るところ。86対86も、めちゃくちゃ好きですね。それでWRCの番組のオーディションを受けてみようと思ったんです。ありがたいことにメインキャスターを務めさせてもらえることになったのですが、初めて現地に行ったのが2011年のラリー・イタリア・サルディニアだったんですね。そのシェイクダウン(練習走行)の時に、まだ観戦スポットに辿りついていない途中で『クルマがきた、よけろ!』って言われて、それが現在トヨタのドライバーとして活躍しているヤリマティ・ラトバラ(当時はフォード所属)だったんです。よけたのですが身体中に小石が当たって、それでやられましたね(笑)。多分ラリー好きな人は分かってくれると思いますが、砂埃をかぶったり土をあびたりとかが、ラリーの醍醐味なんです」

金曜日は応援団の一人であるフリーアナウンサーの安東弘樹さんが他ブースでお仕事のため欠席でしたが、3人のWRCに対する想いがとにかく熱い! 3人とも熱が入りすぎて、喋る時立ち上がってしまうほどです(笑)。

残念ながら私は金曜日しか会場に行く事ができなかったのですが、きっと残り2日間も熱いトークショーが繰り広げられたことでしょう。

【歴代マシンや自治体ブースで大盛り上がり!】

 

さらに「WRC PARK」には2020年の日本開催を応援する寄せ書きメッセージボードや、豪州一周ラリー完走車のトヨペット・クラウンデラックス、1983年モンテカルロラリー仕様のニッサン240RS、オーストラリアラリー優勝のトヨタ・セリカGT-Four、1998年サンレモラリー仕様のスバル・インプレッサWRC、2001年モンテカルロラリー優勝車のミツビシ・ランサーエボリューションVIといった名車達がずらり!

 

もちろん、昨シーズン19年ぶりにマニュファクチャラーズタイトルを獲得した、トヨタ・ヤリスWRCも展示されていましたよ。スタートゲートを模したディスプレイで、「このシーンを日本で見てみたいな」と願わずにはいられなくなりました。

また、WRC日本ラウンド開催予定地周辺の自治体も出展しており、「WRC JAPANを復活させたい!」という想いがヒシヒシと伝わってきました。

来年のオートサロンでは、嬉しい報告が聞けますように!

(yuri)

この記事の著者

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yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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