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●会場らしい献血ブース、特典はオートサロンのチケットの「抽選券」
今年も大勢の人が来場しているオートサロン。そんなオートサロンの会場で献血ができるのをご存知でしょうか。
じつは、私は努めて献血をするようにしています。自動車ライターをしているから、というよりも一人のドライバーとして、いつ輸血のお世話にならないとも限らないから。
また、どれだけ注意したところで、事故に遭うかもしれませんし、病気を患ってしまうかもしれない。そうして考えると、いつまでも献血することさえできない可能性もあるのです。献血できることは喜びです。
実はここ数年、毎年取材で訪れるており、オートサロンの会場に献血コーナーが設けられているのは知っていました。しかし実際にここで献血したことはありませんでした。時間がなかったというのが本当のところかもしれません。今回はちょうど、会場で取材をしてからプレスルームに戻る途中で、献血を実施している部屋の前を通ったこともあり、献血をしてみることにしました。
【オートサロンの一角がさながら献血センターに】
しかし、いざ手続きをしようとした際、献血カードをクルマに忘れてきてしまったことにきがつきました。
これは困った、と思って受付の方に伺うと「献血を何回もされていて、献血クラブに登録されている方であれば、お名前と生年月日だけで手続きできますよ。」とのこと。80回を超えている小生。今回で82回目を数えるはずです。
献血クラブに登録をしていると、血液検査の結果や、献血関連の様々なイベント情報などを送ってくれます。ですので、メール会員登録もしている筆者、受付で名前と生年月日を記入すると簡単に手続きができました。受付を済ますとファイルを渡され部屋の中で検査と問診を待ちます。
ファイルの中には諸々注意事項と、持っている人は献血カードを提出しその外側のホルダーに入れておきます。そして当日の血液検査結果などを登録するICカードも一緒に入れる部分がついています。このファイルを最後まで持って歩くことで間違いなく私の献血が管理されて行く仕組みになっているのです。
はじめに「今だとかなり待っているので一時間くらいかかるかもしれません」と受付で言われました。確かに待合室に進むと、10人以上が担当者の前で血液検査を受けることになっていました。ここで血液の濃度などをチェックするのです。それでも、これが済むまで20分弱でした。
通常各県には献血センターがあり、そこにある設備はかなり最新鋭のものです。筆者が献血が行うのは通常そういった血液センターがメインでした。衛生的かつ、献血者の体への負担も小さくする工夫がなされています。けれども、駅前やイベント会場で通常献血をする場合は献血バスや、それに類するシンプルな設備である場合が多かったものです。
今回も千葉県赤十字血液センターから出張部隊が行っていましたので、確かに見慣れた設備よりはシンプルで華奢な印象の機材が部屋の中に並んでいました。しかし、驚いたことに、献血センターで受ける時と変わらない性能をどれも有していたのでした。横になるベッドはアルミパイプを組み立てたものだったりもするので、見た目はやや華奢ですが、幕張メッセの一角にさながら献血センターができたようでした。