全長は4.37mで従来とほぼ同じですが、ランドローバーの新型「プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー」が採用され、車内空間を拡大。ホイールベースが延長されたことで、後席のスペースは20mm広くし、小物などの収納スペースも豊富に用意されています。
インテリアは、すっきりとしたサーフェスや最高級のマテリアルで丁寧に仕上げられたシンプルなラインを組み合わせ精巧なデザインとなっていて、ラグジュアリーかつミニマリストなデジタル空間を演出。素材には、従来のレザーのほかにも、Kvadrat(クヴァドラ)社のウール混紡やDinamica製のスエードクロス、ユーカリ・テキスタイル、Ultrafabrics製などのオプションを設定しています。
搭載されるエンジンは、直列4気筒のINGENIUM(インジニム)ディーゼルエンジンとガソリン、そしてランドローバー初となるマイルドハイブリッドがラインアップ。さらに、今後約1年後には、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)モデルも追加予定としています。
ランドローバー初のマイルドハイブリッド仕様は、通常減速時に失われてしまうエネルギーを動力として活用。エンジンに搭載された「ベルト・インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター」がエネルギーをフロア下のバッテリーに溜め、ドライバーがブレーキを操作して車速が17km/h(11mph)以下になるとエンジンを停止させコースティング状態になり、発車時には蓄えられたエネルギーを再び利用するシステム。
ほかにも、最新技術が数多く搭載されていて、まるでボンネットがないかのようにフロント下 180°の視角を確保する世界初の「クリアサイト・グラウンドビュー」をはじめ、乗員や荷物で後方視認が悪い際に、車両後方のカメラからの映像をリヤミラーに映し出す「クリアサイト・リヤビューミラー」をジャガー・ランドローバー初採用。「Touch Pro Duo」による最新の車載インフォテイメントシステムも搭載されていて、「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応。
さらに、自慢の悪路走破性では、「テレイン・レスポンス2」により難しい操作はなく、あらゆる地形や天候でも走破できるとしています。
ランドローバー、レンジローバーに期待される悪路走破性ももちろん高いレベルで確保されているようです。駆動方式は4WDで、ドライブライン・ディスコネクトを搭載した第二世代のアクティブ・ドライブラインが効率性を高め、 アダプティブ・ダイナミクスにより、快適性と機敏性の最適なバランスを実現するとしています。
「テレイン・レスポンス2」 は、走行中の路面状況を自動的に検知し、状況に応じた最適な車両設定(サスペンション、トランスミッション、トラクション)をし、ドライバーの負担を軽減。また、走行可能な渡河水深は500mmから600mmに向上させたとしています。
(塚田勝弘)