AUTECHブルーのボディカラーに込められたのは「伝統」と「革新」【セレナAUTECH&ノートAUTECH試乗】(PR)

さて、話しはそのボディカラーの「特別なブルー」だった。セレナAUTECHは9色、ノートAUTECHは8色とどちらも多くのボディカラーをラインナップしているのだが、注目はAUTECH専用色のブルーだ。セレナAUTECHには「カスピアンブルー」、ノートAUTECHには「オーロラフレアブルーパール」という『青い』ボディカラーが用意され、いずれも普通のセレナやノートでは選べないAUTECHだけの専用色。ブルーはまさに「特別なクルマにふさわしい特別な色」なのだ。

どうしてブルーにこだわるのか?
そこには2つの意味が込められている、とオーテックジャパンから教えてもらった。ひとつは「伝統」、そしてもうひとつは「革新」だ。

マニアックな話だが、A31型セフィーロのオーテックバージョンなど同社の初期のカスタムカーには、同社の創設者でもあり、1960年代から80年代にかけて長きにわたってスカイラインの開発責任者を務めていた櫻井眞一郎氏もデザインに大きく関与したと言われているバッジが備わっている。この「Autech JAPAN」のバッジに、ブルーが添えられていた。

ブルーをデザインした理由は、オーテックジャパンの本拠地である茅ケ崎・湘南の海と空、そして水たまりに写った紫陽花など湘南エリアから感じる青をモチーフにしているからなのだという。湘南の青なのだ。そしてこれが「伝統」、そして伝統にもとづく「湘南」という地域性である。

もうひとつの「革新」とは何か?
実は日本において青という色は古来より素材として高貴かつ希少性のある色で再現が難しく、この色が作り出せるようになったのはとても革新的なことだったという。そんな背景もあって今日においても、青は先進性を表現するイメージを持った色になっている。
だからクラスを超えた上質さで革新的な特別感を備えたセレナAUTECHやノートAUTECHに、イメージカラーとしてブルーが使われているというわけだ。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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