【ネオ・クラシックカー・グッドデザイン太鼓判】in オートモビル カウンシル2018(スバル・日産編)

日産ブースのテーマ「60 years of performance」は、同社のモータースポーツ参加60周年によるもの。ダットサン1000やスカイラインGT-Rが話題でしたが、ネオ・クラシック太鼓判としては1987年のMID4(Ⅱ型)に注目です。

ミドシップレイアウトの2シータースポーツとして、あくまでも量産を前提として開発されたMID4。そのため、一見レースカー的ですが、キャビンのルーフ形状はよく見るとかなり乗用車的です。また、フロントフェンダーからリアに延びるボディラインは大胆ながら明快な造形。

低くレーシーなフロントもコーナーランプの処理は実用的ですし、リアパネルの横長のランプとガーニッシュもしっかり作り込まれています。プリメーラなどを手掛けた前澤義雄氏が参加したというスタイルは、あくまでもシンプルにまとまっているのが特徴です。

3年目を迎えたオートモビル・カウンシルは、旧いクルマを振り返る機会として定着してきたようです。60~70年代に比べ、いまだ実用に耐える80~90年代のネオ・クラシックですが、そろそろじっくりと振り返るべき対象になりつつあるようです。

(すぎもと たかよし)

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すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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