日産ブースのテーマ「60 years of performance」は、同社のモータースポーツ参加60周年によるもの。ダットサン1000やスカイラインGT-Rが話題でしたが、ネオ・クラシック太鼓判としては1987年のMID4(Ⅱ型)に注目です。
ミドシップレイアウトの2シータースポーツとして、あくまでも量産を前提として開発されたMID4。そのため、一見レースカー的ですが、キャビンのルーフ形状はよく見るとかなり乗用車的です。また、フロントフェンダーからリアに延びるボディラインは大胆ながら明快な造形。
低くレーシーなフロントもコーナーランプの処理は実用的ですし、リアパネルの横長のランプとガーニッシュもしっかり作り込まれています。プリメーラなどを手掛けた前澤義雄氏が参加したというスタイルは、あくまでもシンプルにまとまっているのが特徴です。
3年目を迎えたオートモビル・カウンシルは、旧いクルマを振り返る機会として定着してきたようです。60~70年代に比べ、いまだ実用に耐える80~90年代のネオ・クラシックですが、そろそろじっくりと振り返るべき対象になりつつあるようです。
(すぎもと たかよし)