北海道の千歳空港で託されたのは、ディーゼルモデルD4の「インスクリプション」というグレード。
淡いクリーム色のナッパレザーインテリアに、エアサスペンション、パノラマ・ガラス・サンルーフ、BowerWilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムといったオプションをおごった1台です。
マッセルブルーメタリックの外観を改めて眺めると、先代モデルとはデザイン言語が異なるモダンでクリーンな印象。寝かせ気味のAピラーやSUVとしては低めの車高、明確な傾斜を持ったリアハッチなどの効果で、スポーティさが巧みに演出されています。
ヘッドランプにはT字を寝かせたような新世代ボルボのアイコン「トールハンマー(北欧神話の神様トールが持っているハンマー)」を配置、アイデンティティの主張も怠っていません。
駐車場をスタートすると、まだ一般道へと走り出さないうちから、ターボディーゼルエンジンの「恵み」がじわりと押し寄せてきます。低回転から湧き出す圧倒的な力を、右足のわずかなコントロールで出し入れできる安心感。2Lディーゼルとしては190psという最高出力も秀逸ですが、なにより400Nm(40.8kgm)という最大トルクは圧巻。ガソリンならば4L・V8エンジンといったところでしょうか。
サウンドは、アクセルを深めに踏み込んだ時こそ、エンジン音にディーゼル特有の濁りが混じりますが、わずかなアクセル開度で速度を載せられるので、ストレスとは感じません。