北海道から東京まで1100km。ボルボ・XC60のディーゼルに惚れました!

北海道の千歳空港で託されたのは、ディーゼルモデルD4の「インスクリプション」というグレード。

淡いクリーム色のナッパレザーインテリアに、エアサスペンション、パノラマ・ガラス・サンルーフ、BowerWilkinsプレミアムサウンド・オーディオシステムといったオプションをおごった1台です。

 

マッセルブルーメタリックの外観を改めて眺めると、先代モデルとはデザイン言語が異なるモダンでクリーンな印象。寝かせ気味のAピラーやSUVとしては低めの車高、明確な傾斜を持ったリアハッチなどの効果で、スポーティさが巧みに演出されています。

 

ヘッドランプにはT字を寝かせたような新世代ボルボのアイコン「トールハンマー(北欧神話の神様トールが持っているハンマー)」を配置、アイデンティティの主張も怠っていません。

駐車場をスタートすると、まだ一般道へと走り出さないうちから、ターボディーゼルエンジンの「恵み」がじわりと押し寄せてきます。低回転から湧き出す圧倒的な力を、右足のわずかなコントロールで出し入れできる安心感。2Lディーゼルとしては190psという最高出力も秀逸ですが、なにより400Nm(40.8kgm)という最大トルクは圧巻。ガソリンならば4L・V8エンジンといったところでしょうか。

サウンドは、アクセルを深めに踏み込んだ時こそ、エンジン音にディーゼル特有の濁りが混じりますが、わずかなアクセル開度で速度を載せられるので、ストレスとは感じません。

この記事の著者

角田伸幸 近影

角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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