【プジョー308試乗】 フランス流Cセグメントハッチバックの特徴を、3気筒 1.2Lガソリンターボのベーシックグレードから探る

インテリアの特徴は「超」小径のステアリングホイールと、そのステアリングホイールの上端越しに見える250km/hまで刻まれたメーター類です。

このステアリングホイールを握ると、まるでカートの様なスポーティな印象を感じます。ただし、テレスコピックとチルトでホイールの位置を調節してドライビングポジションを決めると、ステアリングホイールの上端がメーター類の下側に重なり、視界がやや遮られてしまいます。身長165cm強の筆者の場合でこのような状態でしたので、背が低い方だとメーターが隠れてしまうのではと感じます。ステアリングホイールの径が小さいのは、視界確保のために後から小さくしたのでは?と推測できます。

  

インパネやセンタークラスタ周りは、非常にすっきりとまとまっているという、よくある言葉通りの印象です。どこかのドイツ車と同じテイストであり、クオリティが高く、実用的なレイアウトをしています。ただ、エアコンの操作関連や、ナビゲーションが、すべてタッチモニター上の操作になるため、運転中の操作はやりにくいです。

運転中のナビ画面操作は危険であるのは承知の上ですが、現在位置表示すらモニターをタッチしないと操作ができないのは、日常の中ではネガティブポイントになりかねません。

ちなみにセンターコンソールにあるドリンクホルダーらしき円形の穴には、500mlペットボトルがハマりませんでした。コーヒーショップの紙コップを前提に作られたのでしょうか。入り口がすぼまっていて、引っかかるため、スタバに寄るか、ケースをずらすかしかありません。日本車だと考えにくい、ちょっと残念なポイントでした。ただし、ドアポケットにスペースがあるので収納面は問題ありません。

この記事の著者

Kenichi.Yoshikawa 近影

Kenichi.Yoshikawa

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイラインやフーガ等のFR高級車の開発に従事。車の「本音と建前」を情報発信し、「自動車業界へ貢献していきたい」と考え、2016年に独立を決意。
現在は、車に関する「面白くて興味深い」記事作成や、「エンジニア視点での本音の車評価」の動画作成もこなしながら、モータージャーナリストへのキャリアを目指している。
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