【初めてフォーミュラに乗ったとき】
「恐かったです。いくら広いサーキットでも初めてFJを走らせるんだから。ハンドリングはシビアだし、フォーミュラカーだからヘルメットに当たる風は半端じゃないし、本当に驚きました。必死にコントロールしているのは覚えてますが、どこをどうやって走ったのか、覚えていませんね。コーナリングなんかメチャクチャですよ。今だから笑って話せますけど、そのときは必死でした」。
ここまでくるのに、かなり時間がかかったという。田舎だったし、友達はみんな学校に行って運転など誰も教えてくれる人はいない。レーシングカーをどこで買えばいいのか、サーキットはどうしたら走れるのか、まったく分からなかった。そして、あらゆる本に目を通し、自分ひとりで何でもやるため、時間的にもかなり苦労したという。デビューまでの2年間は練習を重ねた。
しかし、資金的に月1度しか走れなかった。1回の走行でガソリン代、メンテナンス代、走行料で1ヵ月分の給料が無くなってしまったからだ。そして2回めの練習時に大クラッシュをしてしまう。(次回へつづく)
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というところで、続きは次回その2で! しかし、Daiちゃんの発掘能力、そこも凄いと思いませんか? Daiちゃんのそんなところ、尊敬するんですよね〜。
[OPTION 1985年8月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)