今年も「謎の一台」が登場。マツダ・ロードスター約1000台が軽井沢に集結した【軽井沢ミーティング2018】

会場では23軒のショップブースとともに、NAレストアプロジェクトのテントが登場。2017年12月13日にこのレストアサービスの受付を開始し、現在まさに1台目のレストア作業が進行しているということで、トークショーの第一部は、山本修弘アンバサダーと、そのレストアを担当するカスタマーサービス本部のスタッフが登壇。

1989年の発売当時を再現したトレッドパターンや側面デザインを採用し、乗り味についても当時を再現するブリヂストン製タイヤSF325、復刻ソフトトップ、復刻NARDI製ステアリングホイール、シフトノブをはじめとする、これまでに150に及ぶパーツが復刻パーツとしてよみがえったことに触れ、メーカー側からだけでは供給が止まっている部品の中から何を復刻しなければならないのかが見えてこない、ということで、ユーザーやロードスターを手掛けるショップからアドバイスを受けるという、あまり考えられない活動も行ってきたという。

そして今回会場テントには、復刻予定部品として純正アルミホイールも並べられた。当時の鋳造ではなくMAT製法で作られたこのホイール。4本で、当時のものよりも1Lのペットボトル分くらい軽量になるという。展示されていたものはまだ当時のモデルの表面のざらつきが再現されていないということで、もう少し手が加えられた状態で復刻予定だという。

ほかにもマットであったりさまざまな復刻パーツの苦労話が披露され、30年の時の変化を巻き戻すにはそうとうな忍耐と努力が必要なのだということを感じられるトークショーとなった。

また、現在、このレストアサービスでは、厳しい対象車の制約やレストアメニューの制限もあるが、まずは小さく始めたい(事業規模を大きくしたくない)ということでスタートした、ということで、今後少しずつその制限も外していきたいという意向を持っていることも伝えられた。