まず、試乗車のフォルクスワーゲン パサートヴァリアントTDIハイラインを紹介しましょう。ボディサイズは全長4775mm×全幅1830mm×全高1510mmの欧州Eセグメントに属するモデルです。ハイラインは上級グレードで、リアビューカメラや純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”、そしてナッパレザーを採用したパワーシートを標準装備しています。
注目の先進安全装備も充実していて、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(以下ACC)をはじめ、レーンキープアシストシステム、渋滞時追従支援システム、プリクラッシュブレーキシステム、そして、パークディスタンスコントロールなどを標準装備し、ロングドライブでは非常に重宝します。
パサートヴァリアントに搭載されている2L直列4気筒ディーゼルターボは、フォルクスワーゲンのモジュラー戦略であるMQBに基づいた新世代のディーゼルエンジンです。最高出力140kW(190ps)、最大トルク400Nmというパワフルな性能ながら、JC08モード燃費20.6km/Lという優れた燃費性能。さらに粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)の排出を抑えて、世界的にも厳しい日本のポスト新長期排ガス規制に適合するなど高い環境性能を実現しています。
パサートヴァリアントの5人乗り時650L、リアシートを畳むと最大1780Lまで拡大するラゲージスペースに機材を積み込んで早速スタートです。出発前の給油時は、前日の渋滞がたたって走行可能距離が840kmと表示されました。ちなみに前日撮影車両を借り出した時は930kmだったので、やはり1000km超えは厳しいかも……と疑心暗鬼でした。