400Nmというトルクのおかげで、箱根ターンパイクのような峠道でも車両重量1630kgのパサートヴァリアントがスムーズに加速していきます。DSGのシフトアップも1〜2速は素早いものの、街乗りでは4〜5速を中心。そして郊外路や高速道路で70km/h以上になると6速で走行します。
発進時、アイドリングストップ状態からエンジンが再始動した際はディーゼル特有の音が聞こえますが、その他のシーンではほとんど聞こえません。振動も良く抑えられており、正直ディーゼル車に乗っていることを忘れてしまいそうでした。
高速や有料道路、郊外のバイパス区間ではACCを積極的に使用しました。パサートヴァリアントにはレーンキープアシストシステムが装着されているので、車線の中央を走行できるようにサポートしてくれます。フォルクスワーゲンのACCは先行車との距離を最短にセットしておくと、他車が車線変更してこない絶妙な車間距離をキープしてくれるのでストレスが少ないです。
気になる燃費ですが、走行モードをノーマルで走行した往路は362.5km走行し、燃費は18.0km/L。走行可能距離は950kmの表示でした。走行モードをエコに設定した復路は385.5km走行し、燃費は往路と同じ18.0km/L。走行可能距離は400kmを表示していました。
今回のテストでは往復で748km走行し、走行可能距離が400kmでしたので、パサートヴァリアントは1148km走行できることが実証されました。満タン法での燃費も43.02Lの給油だったので、約17.4km/L。金額は4947円(1L当たり115円)でした。
一般的にディーゼル車はガソリン車より車両本体価格が高いです。しかし、燃料代はディーゼルエンジンのほうが安いので、ロングドライブの多い人にはピッタリなクルマといえます。しかし、東京と名古屋を往復して燃料代5000円は驚きの結果です。
(萩原文博)