首都高でわかった、スマートな新型プリウスPHVのやんちゃな特性とは!?【等身大インプレ・その2】

続いて、モードを「パワー」に切り替えます。絶対的なパワーが増大する訳ではありませんが、アクセルは更に鋭敏に反応! ハンドリングでは、クルマ全体がグッと沈み込むイメージを期待していましたが、ペースを上げて走らせると、意外なほどやんちゃな挙動を示すことがわかりました。

パワーモードでは、鋭敏なレスポンスで加速もより鋭くなります。ただ足回りが荷重変化を抑えきれず、運転が荒くなるような挙動になるのは残念なところ。また加速からブレーキングを行うと後ろから前のめりに押し込まれるような、また続いてコーナーに入るとリアが外側に振られるようなクセが顔を出しました。

これは快適性を重視した足回りのセッティングもさることながら、荷室下に積まれた重い駆動用バッテリーのために、リアが腰高な重心になっていることが大きな要因だと思います。ノーマルモードまでは低重心プラットホーム「TNGA」で抑え込んでいた構造上のクセが、パワーモードで顕著に現れるようでした

開発陣が、わざわざ製造が難しくコスト高なカーボン製のリアゲートを採用したのは、少しでも軽量化してリアの腰高な重心を改善するためだと、あらためて実感した次第です。