【新型ホンダ・レジェンド試乗】安定指向に進路変更したハンドリング特性は大人好みの味付け

2018年2月にマイナーチェンジを受けて内外装を一新、より高級感あふれるスタイリングとインテリアを手に入れたホンダのフラッグシップサルーン・レジェンドは、走りのフィーリングも大きく変わっていました。

マイナーチェンジしたてのレジェンドに乗る機会を得たのは、北海道にあるホンダのテストコース。2月の北海道ですから当然雪道での試乗となりました。ですので、一般的な乾燥路面で感じる印象とは異なるフィーリングですが、雪道では比較的低い速度でクルマの限界を引き出すことができます。

 

そうして走ってみると、新旧レジェンドがまったく異なる味付けの4WDセッティング、各種デバイスの介入特性などで、ハンドリング特性がずいぶん違うものになっていることがわかりました。

マイナーチェンジ前のレジェンドは、リヤタイヤへのトルク配分が多く、トラクションコントロールやSH-4WDのベクタリング効果もクルマを曲げていこうという思想でした。

 

しかしマイナーチェンジ後のレジェンドは、曲げていくというよりも、曲がらないなら曲がる速度までコントロールしていこうという思想を感じました。

マイナーチェンジ前のモデルのほうがアグレッシブな走りが可能ですが、その走りを手に入れるにはドライバーも思いきってアクセルを踏み続ける必要があります。レジェンドのオーナードライバーにはそうした思い切った走りを求める人は少ないように感じます。

いわゆる車格に合わせた変更が行われたのが今回のマイナーチェンジと言えるでしょう。

(文:諸星陽一)

【関連記事】

【新型ホンダ・レジェンド試乗】マイナーチェンジで上質でアグレッシブな内外装を手に入れたレジェンド
https://clicccar.com/2018/03/01/563074/

この記事の著者

諸星陽一

諸星陽一 近影
1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想のクルマ生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。