10年以内に不足する? トヨタが開発した省ネオジム耐熱磁石は電動化拡大に向けての大きな布石

クルマの電動化が世界的なトレンドです。電動化にはピュアEV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)、そしてHEV(ハイブリッドカー)など電気モーターで駆動するすべてのクルマが含まれますが、いずれもモーターとバッテリーは必須アイテム。しかし、このままではモーターの重要部品である強力な磁石が足りなくなるという予測もあります。具体的には、駆動系に使われているモーターにはレアアースのひとつ『ネオジム(Nd)』を使った磁石が必須ですが、その生産量と電動車両の増加を考えると、2025年にはネオジムの供給量が不足する可能性が高いというのです。

2030年にはEV、FCV、HEVをあわせた電動車両を550万台以上販売しようというロードマップを掲げているトヨタとしては、電動車両に欠かせない駆動モーターを確保しなくてはなりません。つまり、不足すると予測されているネオジムの使用量を減らした磁石を開発するというモチベーションが出てきます。そうして、生み出されたのが、新たに発表された「省ネオジム耐熱磁石」です。

この記事の著者

山本晋也

山本晋也 近影
日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。