実車による衝突試験は最終確認。コンピュータシミュレーションでほぼ骨格を決定する【マツダ衝突性能開発・その2】

さらに、ダミー人形も1体数千万円から、最新のモデルによっては数億円もするダミーが複数必要になりますから「ガシャーン」と単にぶつけているように見える衝突実験の映像などの裏側には、膨大なコストと、長い準備期間が必要だったわけです(もちろん、その後も検証も)。

CAEではユニットごとの特性目標が設定され、フルカーのCAEを経て、個別車種開発の実車衝突試験に進みます。骨格の決定はほとんどシミュレーションで行われるそうで、車体に関してはCAEがとくに得意とする領域だそう。

CAEを組み合わせながら、エアバッグの展開など高精度を求められる領域などで、実車衝突試験で確認していくという手順になるようです。もちろん、エアバッグの展開やベルト非装着の小柄乗員の乗員拘束性などもCAE技術レベルの領域で確認。実車の衝突状態を再現できます。

(文/塚田勝弘 写真・図/マツダ)

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https://clicccar.com/2018/02/21/561066/

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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