発進! クラッチをつなぎながら、アクセルを踏む。コンバックスのER型もノーマルだ。しかし、アクセルの反応がFFシティとは何か違う。加速感もおとなしいのだ。あのジャジャ馬的なパワフルな感じがしない。
ところが、他のクルマと比べると確実に速い。実は、これはFFからミッドシップへの大きな変化だったのである。FFでは加速時のボディ前後の荷重移動が激しく、ホイールスピンしやすいのでジャジャ馬になるが、ミッドシップでは常にロスなくリヤの駆動力が伝わるため、逆におとなしい加速に感じるわけだ。
このシティ・ミッドの特徴はしかし、想像どおり、ハンドリングだった。とにかくシャープで、切れすぎるほどだ。よほど慎重に修正しないとノーズが巻き込み、スピンしそうになる。それもリヤタイヤはガッチリ、グリップしているので、フロントだけ動く感じなのである。
サスペンションのスプリングも固すぎる。特にフロントが固すぎて跳ねるので、コーナリング中のステアリング修正が難しい。現段階ではコーナーをフルに攻め込むことはできない。
ブレーキの効きは、基本的に安定性が向上している。4輪ディスクブレーキの効果抜群だ。しかし、100km/h以下ならいいが、全開・最高速からのフルブレーキングでは、ややスネーク気味のヨーイングを伴う。これもサスセッティングが決まっていないためだ。
この初試走の結果、サスペンションの熟成が早急の課題となった。予定していたシェイクダウンテストが、サーキットでやれなかったのは残念だ。
しかし、フィーリング的にはFFとミッドシップの差は歴然。アクセルオン時に瞬間的に駆動してくれるレスポンスのよさと、基本的にシャープなステアリング特性が確認されたわけだ。やはり、ポテンシャルは高いと見た。今後の熟成が楽しみだ!
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走りましたね! ノバの仕事の早さは流石、素晴らしいです。さて次回その4は足まわりの不具合が解消されるのでしょうか? はたまた富士を攻めるのでしょうか?? お楽しみに!
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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