オーテック製の福祉車両の造り込みに、GTドライバーのクインタレッリ選手と松田選手も興味津々

11月18日、大磯ロングビーチ駐車場で開かれた「AOG湘南里帰りミーティング2017」には、スーパーGTに出場した23号車MOTUL AUTECH GT-Rのドライバー松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手、そして2017シーズンのオーテックレースクイーンを務めた北川瑛里奈さんがゲストとして登場。トークショーのほか、会場をめぐってファンサービスやブースの体験などを楽しんでいた。

生産部コーナーではAUTECHのモノづくりを紹介。高品質なモノづくりへのこだわりを紹介するとともに、記念メダル制作を体験できるコーナーも併設。

通常業務の合間を縫って用意したという型に金属プレートを合わせてハンドプレスで圧力をゆっくりかけると、そのプレートに模様が浮かび上がる。この作業を両面行うと記念メダルが完成する。挑戦した松田選手も「これはいい記念になる」と持ち帰っていた。

エンジン開発ブースでは、様々なエンジンが展示され、6基のレース用エンジンとカットモデル2基を展示。可視化できるように一部を透明の樹脂パーツにして内部がモーターで動くようになった、

オーテックジャパン30周年記念モデル「マーチボレロA30」のエンジンの前では、松田選手自らモーターのスイッチを押してその動きを食い入るように見ていた。普段きわめて高回転なレーシングエンジンを操り、誰よりも速く走ることができる松田選手が手でモータースイッチを操作してせいぜい200rpm程度のエンジンカットモデルの動きを見入るという、ややシュールな光景にはギャラリーからも笑いが起きていた。

新型車展示ブースでは、今回からライフケアビークル(LV)の展示も拡大。なかなかじっくりと見る機会の少ないモデルだが近年ユーザーからの需要も多いという。

その中でロニー・クインタレッリ選手の目に留まったのは、セレナチェアキャブスロープタイプ車いす1名セカンド仕様。早速車いすに自身が座り、松田選手の介助でスロープから乗降車する体験を行った。

「乗り心地がいい!このまま海を見に行きたいね。ツギオ!連れてって!」と松田選手に話しかける場面も。また、スロープの傾斜を緩やかにするために油圧でダンパーが縮んでリアの車高が下がる機能には松田選手も感心し「この機能普通のクルマにもあればいいのに。」とコメント。車いす体験のあとに興味深く説明を受けていたLVのカタログをロニー選手はそのまま持ち帰っていた。

一方、イベントに花を添えた2017年のオーテックレースクイーン北川瑛里奈さん。

自身も地元ではステアリングを握りドライブが大好きだという彼女は「シーズン中にサーキットでお会いしたファンの方にもお会いできましたし、クルマ好きな方がたくさんいて楽しいイベントでした。自分でも近場だけではなく、少し遠出して夜景を見に行ったりもするので、かなり遠くのナンバーのお客様もいらっしゃるようで『長距離ごくろうさま』と思ったりしました。ここに来ることができて本当によかったです。」と感想を述べた。

憧れのレーサーとも身近にコミュニケーションが取れるのもこのイベントの楽しみにしている人は少なくないようだが、トップレーサーにとっても、オーテックジャパンに関していろいろと発見の尽きない1日となったようだ。

(中込健太郎)

【関連記事】

スーパーGT特集
https://clicccar.com/supergt_sp/