【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第24回 ・80年代を模索したヨーロピアン・FFスポーツセダン。マツダ・カペラ(4代目)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第24回は、空力を中心に80年代のあるべきデザインを模索したミドルセダン/クーペに太鼓判です。

FF2BOXブームがミドルサイズに波及、カムリ・ビスタ、スタンザなどライバルメーカーがFFの新型車を投入した80年代初頭。アランドロンを起用し、ファミリアに次いでヨーロッパイメージで登場したのが4代目のカペラです。

80年代を迎え、徹底的に空力特性を追求したボディは、セダン/クーペとも明快なウエッジシェイプ。揚力を抑えたハイテール、空気の流れを乱さない独自のホイールアーチが目を惹きます。

シャープなピンストライプと、前後バンパーを結ぶ太いモールがアクセントのサイドボディは極めてクリーン。ピラー部分に70年代の表現を残すものの、大きなキャビンはバランスよくボディに収まります。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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