【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第20回・絶妙のポジションを獲得した軽快セダン&ワゴン。スバル・インプレッサ(初代)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第20回は「ニュー・ドライバーズ・ベイシック」を掲げ、ライバルより少し格上を目指したジャストサイズのセダンとワゴンに太鼓判です。

8年間続いたレオーネの後継車構想が、いつの間にか格上げされてレガシィに。空白となった1500〜1600ccクラスに対してSVXなど新生スバルの流れに乗って、ネーミングも新たに登場したのが初代のインプレッサです。

水鳥が飛ぶシルエット「フローイングライン」をコンセプトにしたボディは、セダン、ワゴンともリアにボリューム感を持たせたもの。リアの3次元ガラスや、ノッチの付いたワゴンボディが機能と個性を表現します。

レガシィ同様、骨太感をテーマとしたブリスター表現は、剛性感のあるドア断面を作り、面に圧倒的な「厚み」を与えました。同時に、ボディ全体の角Rを強く取り女性ユーザーも意識しています。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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