80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第20回は「ニュー・ドライバーズ・ベイシック」を掲げ、ライバルより少し格上を目指したジャストサイズのセダンとワゴンに太鼓判です。
8年間続いたレオーネの後継車構想が、いつの間にか格上げされてレガシィに。空白となった1500〜1600ccクラスに対してSVXなど新生スバルの流れに乗って、ネーミングも新たに登場したのが初代のインプレッサです。
水鳥が飛ぶシルエット「フローイングライン」をコンセプトにしたボディは、セダン、ワゴンともリアにボリューム感を持たせたもの。リアの3次元ガラスや、ノッチの付いたワゴンボディが機能と個性を表現します。
レガシィ同様、骨太感をテーマとしたブリスター表現は、剛性感のあるドア断面を作り、面に圧倒的な「厚み」を与えました。同時に、ボディ全体の角Rを強く取り女性ユーザーも意識しています。