煽り運転は「タコの逆襲1級」!? 今も昔もいるんです、タコな危険運転手って(汗)【OPTION 1983年9月号より】

【タコテク2級】ブラインドコーナーの手前で、いきなり加速するタコ

まったく、何考えてんだ、このタコ!と言い切ってしまうのは、このテク。横に彼女なんか乗せてると、カッコ良くみせようなんて、もう見え見えなわけ。それでブラインドコーナーなのに、アクセル開けて入っちゃって、コーナーがすごいきつくても、もう後の祭り。思わずブレーキングしたりして、もう真っ青なわけ。それでも平静装っちゃって、カワイイねー。

【タコテク1級】高速コーナーの終わりでギュッと切り増しちゃうタコ

コレ、本当にすごい高度なテクなんだよ。なにしろ、高速コーナーの終わりで、無意識に切り増ししちゃうんだから、ボディがあおって姿勢は不安定になるわ、テールを激しく振るわで、迫力満点。助手席、失禁間違いない。でも、自分では抜群に上手いコーナリングだと思っている。もう本当、最高よ。

【タコチューン3級】L型にCDIを2コ直列で装着しちゃうタコ

ロータリーがCDIを2コ付けてるからと、L型にCDIを2コ直列に装着している。だからといって、L型が1万2000rpmまで回るわけないのよねぇ……。それなのに「電圧が高くなったから、ハイテンションコードにも触れない。プラグの頭があまりの電圧で溶けないか心配だ」なんて自慢してる。コードがリークしてんじゃないの?

【タコチューン2級】ディーゼルエンジンのヘッド面研をし圧縮比を上げようとするタコ

なんと、ディーゼルの圧縮比を上げるんだって。それで言うことがスゴイ。圧縮比上げたら、やっぱしハイオクかな?だって。軽油にハイオクあるのかねぇ。オクタンブースターでも入れてみるといいかもよ。更にこの人、CDIとハイテンションコードを付けると言って、一生懸命、プラグを捜したみたい。長生きしそう。

【タコチューン特級】フルチューンすぎて乗れないタコ

オレのクルマはスゴイんだゼ。L型フルチューンで3.7L。カムは非対称で吸気が84度、排気が90度、キャブはウェーバーの60φの6連装、当然、エキゾーストは80φのタコ足に120φのデュアルだぜ。だけどよぉ、一度も走ったことないんだよな。でもオレんだぜ……。まぁ、この吹け具合には特級をあげちゃいましょう。

【タコドラ3級】交差点で赤面するタコ

交差点で信号待ちしてるときや、人が横断しているために停車したとき、誰もソイツのレビンなんて注目なんかしてないのに、勝手に視線を意識して、カッコつけにブリッピングなんかして、急に恥ずかしくなって、ひとりで赤面なんかしちゃう変わった人。あなたタコよ。

【タコドラ2級】「今日第3でさぁ、また230km/hも出しちまってさぁ。ありゃ3分で抜けたかな」などと毎日お話してくれるタコ

そうなんだよ。あいつのXX(セリカ)速いんだよなぁ。オレのノーマルセレステじゃあよぉ、ぴったし付くのが精一杯でな。やっぱ抜けないんだよなぁ。触媒取ったら抜けるかもなァ(友人談)。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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