【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第18回・シックで重厚な高級感をRVに。 いすゞ・ビッグホーン(2代目)

80~90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第18回は、乗用車的なクオリティを大型ボディで表現した、マルチパーパスRVに太鼓判です。

ライバルのパジェロがバブル期のクロカンブームを牽引、モデルチェンジで高級路線を進める中、1991年、ボディを拡幅しながらも、単なる上昇基調ではない独自の存在感を目指したのが2代目ビッグホーンです。

ショート、ロングボディとも均整のとれたプロポーションが秀逸。張りのある面は極めて高質で、広いドア面をしっかり支えます。一方、厚みのあるエンジンフードや大型一体バンパーは、RVとしての力強さを出しつつも過大な表現を避け、ボディに一体感を与えるもの。

異形角型ヘッドランプとシンプルなグリルの組み合わせは非常に端正で、グッドプロポーション、プレーンな面との相乗効果により、このクルマにいい意味での乗用車感を醸し出します。

この記事の著者

すぎもと たかよし 近影

すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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