VR(仮想現実)で「セナより速く」鈴鹿サーキットを走れる【東京モーターショー2017 気になる最新技術・その3】

今回の東京モーターショーで参加・体験できるものはVRモニターを装着するものが全盛…といってもいいほど、仮想現実体験が提供されます。発売間もないグランツーリスモスポーツもVRモニター仕様が体験できます。

ライターがイチバンお奨めするのは、日立オートモーティブシステムズのブースです。

前回も設置された10数名同時に体験出来るVRライドシアターは、VRモニターに加えて送風システムも用意されて迫力満点です。

ただし、あっという間に行列が出来ていたので、体験の申し込みは時間を確認の上、予約をお早めに。

同じブースにあったスーパーフォーミュラーと、その隣りにコッソリあったフォーミュラーカーのモノコックの展示にも注目です。こちらでもVRモニターを装着して鈴鹿サーキットを疾走する映像が体験できます。

 

モデルとなった現在のスーパーフォーミュラーは、アイルトン・セナが駆ったあのMcLaren MP4/4よりも圧倒的に速いんです。セナのMP4/4は鈴鹿を1’41.853で走りましたが、スーパーフォーミュラーのコースレコードは中嶋一貴選手の1’35.907と6秒近くも速く、ブロックしても抑え切れない位速いのです。

モノコックにはステアリングのみが装着されます。シフトパドルなどは引くときに節度のある重さとカチリというフィーリングがあり、本物が付いている様でした。シ-トは無く(大きなクッションでモノコックに収まる感じ)足を投げ出した乗車姿勢で、モニターとヘッドホンを装着します。モニターには向いた方向の全周映像があり、コーナリング中に横を向くと猛烈な速度で流れる景色を見る事もできます。

セナより速い「超音速」でグランドスタンドの前から一周。130Rから日立オートモーティブシステムズシケイン、最終コーナーを駆け抜けるおよそ2分間はなかなかの体験でした。今回の東京モーターショーでの隠れた「是非モノ」です。

(川崎BASE)