【東京モーターショー2017】トヨタ系のブースだけでも見どころが沢山! 話題の出展車両をおさらい

10月28日(土)に一般公開がスタートした東京モーターショー2017ですが、早いもので既に開催期間後半に突入しました。そこで本稿では、動画を交え、今回のショーの見所を今一度振り返ってみたいと思います。

TOYOTAブースで目を引くのは、ドライバーの表情・動作・声色から複合的に感情や覚醒度などを推定するAI(人工知能)を搭載した「TOYOTA Concept-愛i」。もしドライバーが危険な状態やストレス状態に陥るなどサポートが必要と判断されると自動運転モードに切り替り、ドライバーを「安全・安心」に導いてくれます。

ドライバーの視覚・触覚・嗅覚などの五感に働きかけ、眠気を感じているときは覚醒状態に、ドライバーがストレスを感じているときはリラックス状態に誘導し、ドライバーをサポートする機能を搭載。

続いては「FCV(燃料電池自動車)」の更なる可能性を示すコンセプトモデル「Fine-Comfort Ride」。水素をエネルギー源とし、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能や高い静粛性、スムーズな走りに加え、3分程度の水素充填で約1,000km(JC08モード)の航続距離を実現しています。

来夏の発売が予定されている次期クラウンのコンセプトモデル「CROWN Concept」。TNGAに基づきプラットフォームを一新、独ニュルブルクリンクで圧倒的な走行安定性を実現すべく、日夜「走り」の熟成が続けられています。

またトヨタ車体㈱のブースでは、コンパクト・フレキシブル・マルチユースをキーワードに、乗る人や働く人に”やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン「LCV」が出展されており、次期「ハイエース」を想起させます。

一方、ショー会場で一際異彩を放っているのが新ジャンルのクロスオーバーコンセプト「Tj CRUISER」。FJクルーザーの後継モデルとの噂もあり、「ミリタリールック」の風貌ながらも「スタイリッシュ」なエクステリアは注目度大。ロングサーフボードや自転車など、約3mもの大きな荷物を楽に積み込むことが可能で、ボディパネルには、傷や汚れがつきにくい強化塗装が施されています。

その他にもトヨタが東京五輪に向け、都内に100以上導入を予定している燃料電池バスのコンセプトモデル「SORA」や、10月23日に発売されたばかりの新型タクシー「JPN TAXI」が出展されています。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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