ルイス・ハミルトン4度目の世界王者に!19周目、会場全体が一斉に拳を挙げた理由とは?【2017年F1第18戦メキシコGP】

32周目、マシンから白煙と炎が上がったブレンドン・ ハートレイ(トロロッソ)はターン7手前にマシンをとめ、リタイア。バーチャルセーフティカーが導入されました。

ここでまだピットインを終えていなかったマシンが続々とピットイン。フェルスタッペン、ボッタスはスーパーソフトに、ライコネンはソフトに履き替え3位に浮上、これで全車がタイヤ交換義務を果たしました。

そしてスタートのアクシデントで1周目にタイヤ交換をしたベッテルとハミルトンもピットイン。ハミルトンはスーパーソフトに履き替えましたが、ベッテルはウルトラソフトという大勝負に出ました! ウルトラソフトは最も軟らかいタイヤで、タイムは出ますがライフが短いのが特徴。残り38周を走りきることができるのか、そして8番手からどこまでポジションアップできるのか要注目です。

レースは順調に進み、71周の戦いを制したのはスタートの混乱をくぐり抜けたフェルスタッペン! 今シーズン2勝目を挙げました。そして2番手ボッタス、3番手ライコネンとフィンランドコンビが続きました。

ウルトラソフトを履いたベッテルは、ファステストラップを刻みながら58周目には4番手まで順位をあげるという驚異の走りを見せつけましたが、3番手ライコネンがいるのは24秒先……。残念ながら最後まで追いつくことができず、4位でレースを終えました。

ベッテル4位フィニッシュにより、ハミルトンの4度目のドライバーズ・ワールド・チャンピオンが決定しました! チェッカーを受けたハミルトンは、頭を抱えながら喜びをかみしめ、ファンの前でドーナツターンを披露!!

「みんなに感謝をのべたい。ここ数年、みんながやってきた仕事は記録に値するものだよ。今年も素晴らしいクルマを本当にありがとう」と涙声でチームに感謝の気持ちを伝えました。

そしてクールダウンラップ中に、ハミルトンの横に並び拍手を送ったベッテル。誰よりも悔しいはずなのにライバルの勝利を祝福するベッテルの姿は、涙ものでした(涙)。今シーズン、チャンピオンシップ争いを繰り広げ私たちファンを楽しませてくれた二人、本当にお疲れ様でした!

ハミルトンのチャンピオンが決まり、大盛り上がりとなったメキシコGPでしたが、最後にビックリな出来事がありました。

いつものように表彰式が終わると、いきなりポディウムがクルリと回転しDJブースが登場したのです! 会場が一気にパーティ会場に変わった中、相変わらずマイペースだったのがライコネン。DJマシンの前に立っても、踊るわけでなく大好きなシャンパンをラッパ飲み! そしてあっという間にステージから姿を消し、裏でキョトンとしている姿は最高に面白かったです(笑)。

メキシコGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
3/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
4/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
5/#31/エステバン・オコン/フォースインディア
6/#18/ランス・ストロール/ウィリアムズ
7/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
8/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
9/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
10/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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