【新車試乗】走りの質をより高いレベルに引き上げた新型・スイフトスポーツのシャシー

強化されたプラットフォームが与えられた4代目スイフトスポーツは、サスペンションをはじめとしたシャシー関係のグレードアップも行われました。

サスペンション形式はフロントがストラット、リヤがトーションビームで従来型と変わりません。

ただし、フロントはスプリングレートを33%アップ。モンロー製ストラット(ショックアブソーバー)のアウター径をφ50として曲げ剛性をアップしています。リヤはトーションビームの曲げ剛性をアップしたうえで、スプリングレートを30%アップ、ショックアブソーバーはフロント同様にモンロー製を採用。ロール角を先代よりも約5%低減することを実現しています。

ブレーキも変更を受けています。先代が15インチサイズのベンチレーテッドであったのに対し、新型は16インチサイズのベンチレーテッドとなっています。厚みは先代よりも2mm厚くなり、キャリパーの有効径は123mmで従来型よりも6.5mm拡大しています。ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換して大気開放するエネルギー変換器ですから、重量が重いほど効率が向上します。

シャシー性能のアップはスイフトスポーツの走りを高いレベルに引き上げることに大きく役立っています。

(文:諸星陽一/写真:小林 和久)

【関連記事】

【新車】今回で3代目? 4代目? フルモデルチェンジした新型「スイフトスポーツ」
https://clicccar.com/2017/10/03/517027/

【新車】70kgものシェイプアップを実現した新型スイフトスポーツ。イエローのボディカラーも進化
https://clicccar.com/2017/10/03/517047/

【新車】歴代シリーズで初めて搭載される4代目スイフトスポーツのターボエンジンの特徴は?
https://clicccar.com/2017/10/03/517044/

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
続きを見る
閉じる