【新車試乗】70kgものシェイプアップを実現した新型スイフトスポーツ。イエローのボディカラーも進化

新型となった4代目スイフトスポーツは先代に比べて、全長は同一、全高は10mmダウンながら全幅は40mmアップのワイドボディとなり、3ナンバー車となりました。



ワイドボディ化にも関わらず、車重は先代モデルに比べて70kgもの軽量化を実現しています。

新型スイフトは「HEARTECT(ハーテクト)」と呼ばれる新しいプラットフォームを採用しています。このプラットフォームを含むボディで軽量化の40%を占めています。そのほか、シートで15%、エンジンと外装部品がそれぞれ10%、ドアと内装部品でそれぞれ5%、その他で15%の軽量化を図っています。

もちろん単純に軽くしただけではなく、ボディの強化も実施。ボディの17%(重量比)で980MPaの超高張力鋼板を採用。リヤドア開口部やテールゲート開口部でのスポット溶接打点の増加などが行われています。

スイフトスポーツといえば、イエローのボディカラーがイメージカラーとなっています。イエローが選ばれたのはスズキのモトクラスチームのワークスカラーがイエローであったからなのですが、今回のイエローは少し今までのモデルと異なっています。

初代と2代目は湖西工場で製造されました。湖西工場には油性塗料の塗装ラインしかないため、ボディの塗装は油性塗料で行われました。3代目は組立工場を水性塗料の基本塗装ラインを持つ相良工場に移動しましたが、油性塗料で塗装されました。当時は水性塗料で同じ色合いを出すことが難しかったそうです。

今回の4代目は技術が進み、水性塗料が採用されました。水性塗料でありながら、重要な意味を持つイエローが再現できたからです。

新型スイフトスポーツは、ボディまわり、塗色ともに、変わらないように見えつつ大きな進化を果たしているのです。

(文:諸星陽一/写真:小林 和久)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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