【新車】マツダCX-8は左右シンメトリーで安定感ある見晴らしのいいシートレイアウトが持ち味

CX-8に乗り込むと、まず水平基調のキッチリしたダッシュパネルが目に入ります。ダッシュパネルは大きく上下に3分割されていて、上側と下側は柔らかなパッドで覆われています。中間部分は比較的硬い素材が使われます。ダッシュボードは水平方向に安定した配置でキッチリした印象が与えられています。

CX-8は国内市場にしっかりと目を向けて開発されたモデルだけあり、なにかのスイッチが左ハンドル用で使いづらい……といったことはなく、操作系もすべて扱いやすい印象となっています。興味深い装備としては、暖房使用時に足下は内気循環としながらも、デフロスターを効率よく機能させるように、上部のみに外気を導入する「内外気2層式エアコンユニット」したところで、とくに寒冷地などでは重宝されそうです。

3列あるシートは後ろにいくにしたがって段々と高くなる設定で、グラスエリアが小さなデザインであるにも関わらず、どの席に乗っても視界は確保されていて閉塞感を感じることはありませんでした。セカンドシートは3種の仕様があります。セカンドシートが3名が座れるベンチシートの場合は乗車定員が7名、セパレートシートの場合は6名となります。セカンドセパレートシートはセンターコンソール付きのものと、センターコンソールがなくウォークスルーが可能なものがあります。どのタイプもリヤドアを開けて、セカンドシートの後ろ側からサードシートにアクセスが可能ですが、セカンドウォークスルーのセパレートシートの場合はセカンドシートの中央を抜けてサードシートにアクセス可能です。

ラゲッジルームは定員乗車状態でA型ベビーカーを搭載することが可能です。サードシートを前倒しした場合は、505リットル(床下分を含まず)の容量を確保。セカンドシートまで前倒ししすれば2080mmの長尺ものの搭載も可能となります。サードシートの前倒しは、シートバック裏のストラップを引いて行いますが、上級グレードのLパッケージはレバーとなっています。機能に差はなく、レバーとすることで高級感を演出したかったとのことですが、操作性はストラップのほうが上です。

ラゲッジルーム下には65リットルのアンダートランクが用意されますが、BOSEサウンドシステムを装着した場合はサブウーファーがここに収まり、容量は48リットルとなります。

また、インテリアではありませんが、CX-8にはユーティリティを格段にアップする装置が装備されます。それは、トーイングヒッチです。キャンピングトレーラーやトレーラーキャリアをけん引可能なヒッチを純正部品として用意。国産車では数少ない存在となります。

(文:諸星陽一/写真:小林 和久)

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この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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