マツダCX-8は魂動デザインと3列シートの居住性をいかにして両立させた?

355mmの全長延長、そして40mm背が高くなっているのは、3列目への対応でしょう。公開されたサイドビューの写真を見る限り、ルーフラインはテールゲートにいくほど下がるのではなく、ほぼ水平基調で、3列目頭上空間への配慮がうかがえます。

3列目の足元スペースもBMW X5とほぼ同等の全長355mmを考えると、そこそこ確保されると予想できますが、SUVだけにフロアが高く、乗降性はミニバンのようにはいかないと思われます。

3列目で大型ミニバン並の常用スペースを確保するのは、CX-8よりもさらにひと回り大きなキャデラック・エスカレード、リンカーン・ナビゲーター級のサイズが必要で、そうなると日本での取り回しに影響が出てきます。

おそらく、乗降性はそこそこで、大人が無理な姿勢を強いられることなく座れるサードシート(子どもなら常用可)というのが落としどころになっていると思われます。また、6人乗り/7人乗りの設定があると発表されており、2列目は2人掛けのキャプテンシートと3人掛けのベンチシートが用意されます。

なお、エンジンは2.2Lの新世代クリーンディーゼルエンジン、6ATのみと発表されています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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