そうした折、今回その謎が同社のブースで判明しました。
展示パネルに構造が詳しく解説されており、それによるとランプ内部にハーフミラー機能を持つ「ハーフ蒸着インナーレンズ」が仕込まれており、LEDにより実際に発光しているのは車両後方から見て最下辺の“Lの字”の部分のみとなっています。
その他の部分はハーフ蒸着インナーレンズと後部の反射板(蒸着リフレクター)との間を行き来している虚像光で、これが奥行き感を演出しているという訳です。
同技術により、省スペース(75mm)で奥の深い(181mm)光り方を演出できるとともにトランク・スペースを犠牲にすることもなく、さらに、ランプ背後のボディパネルの成形が容易になるメリットがあります。
いかにも高級車に相応しい新技術ですが、実は同種の構造が昨年11月に発売されたダイハツ「トール」や、同社がOEMで提供している兄弟車、トヨタ「ルーミー/タンク」、スバル「ジャスティ」のカスタム系(上級グレード)にも採用されています。
自動車メーカーのデザイン部などでは、従来から凝った光り方を求める傾向があり、こうした技術は長らく待ち望まれていたもので、今後は順次他の車種にも展開されることになりそうです。
(Avanti Yasunori・画像:トヨタ自動車、ダイハツ工業)
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