ルーテシアのようなBセグメントのハッチバックはヨーロッパでは自動車メーカーの「看板モデル」なので、幅広いユーザーに受け入れられなければなりません。必然的に実用性重視でデザインも無難に…となるはずですが、ルノーは売れセンのクルマでも「守り」に入らず、コンセプトカーのデザインを取り入れるなど「攻め」の姿勢を貫いています。
これぐらいキャラクターが濃くないとデザインにうるさいパリジャン&パリジェンヌには受け入れられないということでしょうか。
ボディラインがグラマラスで、リヤドアのハンドルもデザインを崩さないために目立たなくするなどカッコよさを優先した結果、リアシートはボディサイズ(全幅1750㎜)の割にちょっとタイトな気がします。天井が低く、窓も小さいのでそう感じるのかな。
5人乗りだからファミリーでも使えるけれど、あくまで「フロントシートがメイン」と割り切っているように感じられます。
夏江的にカッコいいなと思ったのは「挿し色」の使い方ですね。ドアのモールやバンパーのガーニッシュ、ミラーをボディと同色にしないで、ブラックやグレー、メッキをアクセントに加えることで引き締まって見えます。