中央自動車道の全線開通で世界最大の日本サーキット誕生!?  昭和だからできた?キャノンボールの禁じ手とは?

ストリート激走企画、『中央・東名環状ビッグラン』。これは何か?っていうと、中央高速と東名高速、そして首都高をつなげると、巨大な環状コース=周回可能なサーキット誕生! ソコを1周走るとどんなもんなのかな?というのが、この企画です。

ところで、このビッグラン企画、今考えると結構アブナイことやってます。いろんな意味で・・・。現在では考えられない人も参加しちゃってたりしています。

ここで注意をひとつ! この企画内では、普通の方には目に見えない車線を走行しているシーンも登場します。が、皆さんは読むだけに留めておき、実際に行動することは危険です! 今真似すると免許が無くなっちゃいますので、要注意! マジで。

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激走教本<中央高速全通企画>中央・東名環状ビッグラン
今、全長690kmの日本サーキットが誕生した!

 

ついに念願の中央高速が全通した。これで東京の首都高、東名を結ぶビッグ環状コースの誕生だ。まさに“日本サーキット”と呼ぶにふさわしい。むろん、この道は名神を経て大阪環状ともつながる。高速時代の申し子たちよ、青春の記念に、ぜひトライしてくれ!

 

【第1ステージ】 中央回りは魔のオービスを確認せよ

東京の明治神宮外苑に近い千駄ヶ谷から、400円(当時の首都高普通車料金)を払って首都高・新宿線に乗る。先陣を切るのは、3T-GTE型のツインカムターボ、160psを誇るセリカ1800GT-Tだ。後方をドロドロ、という150psV8サウンドを響かせる新型トランザムが続く。両者ともトルコン仕様だが、まさに本場アメリカVS.日本のキャノンボールランとして不足はない。

新宿出口の手前、S字コーナーで軽くハンドリングの調子を見る。さぁ、これから中央・東名環状サーキットの始まりだ。胸がキューと高まるのを覚える。高井戸ICからが中央高速起点である。

しかし、エンジン全開は禁物だ。キャノンボーラーの天敵、無人カメラのオービスが2段、3段構えに魔の牙を研いでいる。制限速度は60km/h。このオービスはダミーという説もあるが、スピードダウンが原則だ。そして、4.6km地点が三鷹料金所で、さらに500円払う。調布ICを過ぎ、府中IC間のオービスをクリア、これでひとまず安心だ。

セリカ・ターボがグーンとスピードアップ。ターボのフルブーストが効くと、強烈な加速であっという間に170km/hを超える。トランザムも負けていない。その迫力あるシルエットに、前車が道を譲るのだ。

中央高速は2車線だが、路面が良く走りやすい。中央高速のチケットは八王子で受け取る。1642mの小仏トンネルを過ぎると、神奈川県入り。相模湖手前から中央高速の典型的コーナーが始まる。大きいRのS字が続くが、150km/h以上のハイアベが保てれば合格だ。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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