【バンコクモーターショー2017 その7】旧型スイフトベースの「スイフトRXⅡ」でスポーティさを強調

スズキは数年前からタイ市場に本格的に取り組み、生産工場を立ち上げてタイのエコカー政策に合致するモデルを投入したほか、インドやインドネシアなどとも連携してタイを中心とする東南アジア市場でのプレゼンスを高めている。

車種ラインナップはトラックのキャリイを始め、コンパクトカーのセレリオ、3列シート車のエルティガ、小型セダンのシアズ、そしてハッチバックのスイフトとなる。

スイフトは日本ではすでに新型車に切り替わっているが、タイの切り換えのタイミングはやや遅れ、今回のショーでは日本での旧型モデルをベースにRXⅡと呼ぶドレスアップモデルを展示していた。タイのユーザーはスポーツ志向が強く、ドレスアップしたモデルに人気が集まるほか、新車や中古車を買った後で自分でドレスアップをする例も多いのだ。

搭載エンジンは91kW/118N・mを発生する直列4気筒1.2Lエンジンで、パドルシフト付きのCVTと組み合わされるなど、基本メカニズムはこれまでの標準車と変わらないが、RXⅡは専用のデザインを備えるほか、オートレベリング機能付きのHIDプロジェクターヘッドライト、LEDイルミネーションランプ、シャークフィンアンテナ付きリヤスポイラー、16インチのガンメタ塗装のアルミホイールなどが装備されている。

RXⅡはオートエアコンなどの快適装備やABSやSRSエアバッグなどの安全装備を備えながら、60万バーツを切るアフォーダブルな価格が設定されている。

(村木哲郎)