現行のプリウスに比べて、車両後部に駆動用バッテリーを大量に積むPHVは、軽量化を目的に、レクサス「LFA」やトヨタ「MIRAI」、「86GRMN」 などで採用実績がある軽量なカーボン素材「CFRP」(カーボン・ファイバー・リィンフォースド・プラスティック)をバックドアパネルに採用。
これまで少量生産車への採用実績は有るものの、量産車であるプリウスに生産時に手間暇のかかる「CFRP」材を採用するとあって、製造部門においては相当大きなインパクトがあったそうです。
ちなみに、プリウス「PHV」にこの素材を使うことになった背景には、LFAやMIRAIなどで培った先進的な軽量化技術を活かせる開発車両を探す中で、同車がイメージに適しているとの判断があったとか。
ただ、形状の複雑さや製品の大きさ等から、当初の想定以上の苦労が伴ったようで、現在も発売に向けて24時間体制で生産を続けている模様。
こうした製造面での難しさに加え、現行モデルがそうであるように、販売面においてもベースとなっているプリウス(HV)との違いや優位性など、顧客への商品説明が難しいのがこのクルマの特徴だといいます。