7代目カローラが「最も豪華」といわれる理由とは?【Carolla Stories 49/50】

車の品質は日々向上しています。大衆車として誕生したカローラも、その世代ごとの品質、装備の向上ぶりは驚くばかりです。 そのなかで、カローラファンも一目置く史上最大の高い質感が与えられたとも言われている車があります。

それが、1991年に発表された7代目カローラ。実は人気も高いモデルなのです。

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発表されたタイミングはバブル経済の崩壊後ではありますが、開発期間がまさにバブル絶頂期でした。それが高い品質に大いに関係しているのです。

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当時の斉藤昭彦チーフエンジニア(2001年にトヨタ副社長、その後、デンソー代表取締役会長となった人物)によると「これまでの大衆車であることを払拭をしたかった」とのこと。つまり、7代目カローラははこれまでの価値観とは異なる車にしたいとの思いがあったのです。

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そのためクオリティを高めるための2つのポイントとして、

1)部品単位、あるいは部品がまとめて構成されるシステム単位での質を高める
2)走りのための性能レベルアップ

を実行していったと言います。その狙いは、次世代基準でした。

面白いのは、装備の充実という面もあるのですが、それ以上に一つ一つの質感向上に目を向けた点。シートであれば、立体的な凹面シートを開発。また細部にわたっては、電装品の接点不良をなどのトラブルをなくすため、接点に金メッキを施し、コネクター構造をダブルロック式にしたとのことです。これらは一例ですが、細部にいたるまで質感向上を目指したとのことです。

さらに動的性能についても、テストドドライバーに任せるばかりでなく、シャシー開発陣を核にエンジン担当者、操作系統の担当者、シート担当者などを北海道・士別のテストコースに集めて合宿を行ったといいます。

こうしたことで、根本から「カローラ」を高めたのが7代目だったのです。その質感の高さ、完成度の高さは、現在でも高く評価されています。

カローラが動く先には、大半のユーザーのニーズが反映されています。つまりはカローラの進化が示すものは、私たちの価値基準がどのように変化してきたのか、の証でもあったのです。そういった意味で、7代目カローラはユーザーのニーズの大きな発展を反映していた、といえるのではないでしょうか。

(文:10/24発売 歴代カローラのすべて/松永大演)

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