先代フリードのオーナーは新型フリードに買い替えるべきか?

では、新型に買い替えるべきでしょうか?

先代フリードの4WD(ガソリン車のみ)に乗っていた方で、ハイブリッドの4WDが欲しかったのなら「買い」でしょう。シエンタにもハイブリッドの4WDはありませんから、25.2km/hという燃費は、先代フリードの4WD(13.2km/L)から倍近くになっています。

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さらに、出力の面でも118ps/144Nm(1.5Lガソリン、4WD)から、新型ハイブリッドはガソリンが110ps/134Nm、モーターが22kW(29.5ps)/160Nmという数値で、モーターによる力強い発進、加速が期待できます。

先代フリードの「IMA」ハイブリッドシステムに乗っていた人はどうでしょうか。

燃費は21.6km/Lから27.2km/Lに改善し、エンジンは88ps/132Nmの1.5LのSOHCから新型は直噴の1.5L DOHCになり、ハイブリッド用のLEB型は110ps/134Nmに引き上げられています。

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モーターも先代の10kW(14ps)/78Nmから、新型フリードでは22kW(29.5ps)/160Nmに引き上げられています。走りの面でも先述したように、発進や加速時に恩恵を感じられるはず。

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一方、先代フリードの1.5Lガソリン(FF)に乗っている場合は、16.0km/Lから19.0km/Lと燃費だけ見ると微妙なところですが、ポート噴射から直噴化された新型は出力でも131ps/155Nmと、先代の118ps/144Nmから着実に増強されています。

燃費や出力だけでクルマを買い替える人は少ないでしょうが、ガソリン車に関してはエンジンの数値上では「圧倒的な」強みは感じられません。

パッケージングの面ではどうでしょうか?

確かにシートの座り心地をはじめ、シート間の前後距離(タンデム)やシート左右間の距離、頭上空間、荷室の広さや使い勝手など着実な進化を遂げているようですが、5ナンバーコンパクトミニバンという制約の中、某ビフォーアフターのような「劇的」な変化は最初から望むのは酷というもの。

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とはいえ、居住性・積載性に関してはオーナーならすぐに新型の利点を理解できるでしょうから、ディーラーで念入りにチェックしたいところです。

では、先代オーナーが買い替えるべき最大のポイントはというと、ずばり「安全面」でしょう。

「ホンダ・センシング」搭載車は初期受注でその割合が高めとはいえ、7〜8割くらいに達しているそうです。

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先代フリードからの買い替えであれば駆動方式や2列の3列シート配列を問わず「ホンダ・センシング」搭載車をチョイスすべきで、安全面は当然のこと、ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKAS(車線維持支援システム)、先行車発進お知らせ機能などのドライバーサポート機能といった最新装備も「買ってよかった」と実感できると思います。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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