アクセラ、アテンザに搭載するマツダの新技術「G-Vectoring Control(Gベクタリングコントロール)」を実感する方法があった

まあ幸いに、結構な種類のクルマに乗るコトができる仕事をやってるのでそれなりにいいか悪いか、好きか嫌いかは私なりに基準ができていますが、数年に一度、クルマを買い換える際にしかマイカー以外の別のクルマを運転しないであろう大多数のユーザーさんに感じてもらえるのかな、と老婆心ながら思うのです。

そんなことを考えながら、横浜ベイブリッジを越えて下り路面に差し掛かった時です。「あっ!」と思いました。下りでは直進安定性やコーナリングが微妙に違って感じたのです。

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Gベクタリングコントロールは人間のアクセル操作では不可能な範囲でエンジンを制御し、走りに影響を与えます。ということは、アクセルOFFではGベクタリングコントロールもOFFなわけです。

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なので、下り坂アクセルを微妙に「ON」「OFF」してみると走りの違いを感じることができます。一般道でも少し長い下りがあれば体感できると思います。

目に見えない技術を実感できることって嬉しさに繋がります。クルマを運転する大きな楽しみのひとつと言えるのではないでしょうか。マツダはきっとそうした楽しみが味わえるように技術を、クルマを、開発しているのに違いありません。Gベクタリングコントロールの効果からそう感じました。

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次はやはり目に見えないディーゼルエンジンのノイズ&振動低減技術「ナチュラル・サウンド・スムーザー」の体感法を考えているんですが、これはさすがに聴き比べるしかないかな? でも、確実にアリとナシではアクセルを軽く踏んだ時に違いを感じますよ。

あ、内装はナッパーレザーのシートなど、素材やカラーコーディネートが行われていますので、そちらはその目と手でご確認ください。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久/アクセラ写真:ダン・アオキ)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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