ついに新型トヨタ86登場!後期型へと大幅進化。その変わった点と変わらない点は?

実際、エンジン出力は207馬力へとアップしていますが、数値上の性能を上げることが目的ではないというのも86らしいところ。単純にパフォーマンスを向上させるのであれば、限定車の「86 GRMN」でやったように専用タイヤを開発してしまうという手段もありますが、それはスタンダードの86としては狙うところではなく、今回の大幅改良においてもタイヤに頼らないという点においてはブレていないと言います。

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その一方で、ニュルブルクリンクの耐久レースに参戦し続けていることで得た知見は、しっかりとフィードバックされているのが、改良での注目点になります。

そのひとつが空力性能です。これまではフロントフェンダーの目立つ場所に置かれたエンブレムを移設し、フェンダーガーニッシュには空力デバイスが追加されています。また、イメージチェンジしたフロントバンパーも空力優先でデザインされたものだということです。

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山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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