【Bonjour!ルマン女子vol.2】ル・マンで戦うノウハウを活かした市販ハイブリッドスポーツカーがトヨタから発売される?

■エネルギー放出量

LMP1-Hに参戦するメーカーは、4種類ある1周あたりのエネルギー放出量のうち、どれかひとつを選ばなくてはいけません。ここで難しいのが、大きな放出量を選ぶほどエンジンのエネルギー量が制限されること。各メーカーが、どの放出量を選ぶかが注目されます。ちなみに、ポルシェとトヨタは最大の8MJ(メガジュール、エネルギーの単位)を選択。アウディは6MJを選択しました。

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ここまでくると、私の頭の中は???マークがいっぱい。8MJってどういうものなの?全く想像できません(汗)。そんな私の心をキャッチしたのか(?)、2012年からWECに参戦を開 始したTS030 HYBRIDのハイブリッドシステムを完成させたトヨタ自動車レー シングハイブリッド・プロジェクトリーダーの、モータースポーツ本部モータースポーツユニット開発部長村田久武さんがとても分かりやすく解説してくれました。

「ル・マンというのはコースが7つのセクターに分かれていて、セクター1つあたり1.14MJをモーターでアシストしているということになります。1.14MJは、2.4トンのミニバンが3秒で48メートル(ビルの20階)まで一気に上がるエネルギーです。クルマが1周走ってくる間に、7回も48メートルの高さまでクルマがゴンゴンあがるようなことをル・マンのレース中に行っています。ゲームのスーパーマリオみたいなことですかね(笑)。」

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スーパーマリオ! 分かりやすい! マリオがびゅんとジャンプするイメージでしょうか。それにしても、ビルの20階までたった3秒で一気に上がることができるエネルギーを回生し、放出する技術は凄いですよね。驚きました。

また、WECのレギュレーションはレース車両のパフォーマンスを同じように保とうとしながらも、ハイブリッドシステムには選択肢を認めており、 各メーカーがどのような選択をするかもおもしろいところですね。

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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