MEGA WEBのヒストリーガレージに見る「国産名車のすべて」

MEGA WEBのヒストリーガレージ2階には、古き良き名車が数多く展示されています。またちょうど先頃「国産名車のすべて」が発売されたので、ヒストリーガレージの展示車と対比しながら紹介していきたいと思います。

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■日産スカイライン

「国産名車のすべて」では4ドアセダンが中心に紹介されていますが、こちらでは2ドアのハコスカGT-Rが展示されています。今見ると小さいボディですが、フロントマスクもリアフェンダーも迫力満点。しかも同じS20エンジンを搭載する、超希少なフェアレディZ432も展示してありました。ここはトヨタが経営する施設なのに、やってくれるじゃあ〜りませんか!

34■トヨタセリカ 

すべて本では2ドアクーペが詳しく紹介されていますが、こちらではLBことリフトバックが展示されています。当時セリカは、頑張れば何とか手に入れることができる価格でしたから、正真正銘若者の憧れの的でした。そういえば同じプラットフォームのセダンタイプで、「足のいいやつ」カリーナが販売されていましたネ。現代でも、トヨタ86ベースのセダンも出してくれないかしら。

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■カローラレビン/スプリンタートレノ

一言で言うと、大衆車ボディに高性能エンジンを詰め込んでスポーティに仕立てたクルマです。カローラの2ドアボディにセリカのテンロクDOHCを搭載し、オーバーフェンダーをボルト装着して、太いタイヤを履かせたのですね。これがいいんです、かっこいいんです。高性能スポーティカーを、できるだけ安く提供しようとしたトヨタの心意気に二重丸デス!

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■トヨタソアラ

70年代、排ガス規制によって骨抜きにされてしまった日本車は、80年代にそのトンネルを抜けて新しく生まれ変わりました。その先陣を切ったのが、すべて本の創刊号にして、大排気量DOHCエンジンと2ドアクーペボディを持つ元祖ハイソカーこと、トヨタソアラでした。その名のとおり、新たな時代の中で太陽のように輝いていました。

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お約束のトヨタ2000GTは、なんと超・超希少な輸出仕様の左ハンドルですゾ~。しかも囲いも何もなく、市販車のように展示されているのが素晴らしい! またトヨタS800も見事にレストアされ、新車以上のコンディションを誇っていました。そしてかつての名車は、新車コンディションだと尚更カッコイイことを知りました。

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また「国産名車のすべて」に収録されているいすゞ117クーペやマツダコスモスポーツ等の他にも、60年代・70年代の懐かしいクルマが数多く展示されていました。

8323052「ヒストリーガレージ」ではこれらの国産車でも充分満足できるのに、更にここから、もうひとつ別世界が用意されていました。そこはまさしく「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を体感できる空間だったのです。続きます。

(拓波幸としひろ)

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