まるでUFO。日産の電動トラックe-NT400の走りの衝撃は異次元の世界だった

これは素晴らしい! まるでプロペラ機からUFOに乗り換えたみたいな異次元感。

軽トラックからマイクロバスまでたくさんの商用車を集めて開催された日産の商用車大試乗会。

とっかえひっかえいろんな商用車に触れた後、帰りがけに広報スタッフから聞かれたのが「いちばんよかったのはどれですか?」という質問。

「e-NT400に決まっているじゃないですか」とボクは即答しました。

だって凄いんです、e-NT400。ここまで異次元感を味わえるのは、年間200台以上の車に乗る僕だってそう経験できることじゃありません。まるで脳天を貫かれたようなレベルです。

20160317Nissan LCV e-NT400_09

e-NT400のどこが素晴らしいか。走りが凄いんです。

エンジンをかけるとガラガラガラと荒々しい音を立ててアイドリングする、振動も乗員にたくさん伝わってくる。加速は鈍くてかったるい。

ディーゼルエンジンを積む商用トラックはだいだいそういう感じ。ドライバビリティとか快適と言う言葉は本当に本当に縁遠い。

だけど、e-NT400はそんなトラックらしさがすべてない。「影を潜めている」とか「緩和されている」なんてレベルじゃなくて一切ないんです。これを大革命といわずしてなんと表現したらよいものか。

……なんて書くと大げさだと思うでしょ? でもこれでも控えめに書いているくらいの衝撃だったのです。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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