アウディ新型A4セダンのメカニズムに518万円~の価格を納得

A4のルーツといえるアウディ80の時代から、空力性能の良さというのはアウディらしさを表現するテクノロジーでした。新型A4においても、空気抵抗係数(Cd値)は0.23と驚くほど空気抵抗を低減しています。

ポイントは、床下をカバーするパネルで、単に抵抗を減らすだけでなく、安定性を高めるためにもエアロダイナミクスを利用しているということです。

ボディは、ホットスタンプで成型された鋼板やアルミ(押出材・シート・ダイキャスト)といった複合材によって作られています。たとえば、フロントのストラットタワーにアルミダイキャストを使うことで、その部分だけで従来の鋼板製と比べて左右合計8kgも軽くなっているというのもポイントです。

Five link rear suspension

サスペンションは、前後とも5リンク式。きめ細やかな設定が可能ですが、ダンパーにモノチューブ型を採用するなど軽量化も考慮したデザインとなっています。

オプション設定される「ダイナミックサスペンション」は、電磁制御バルブを使ったダンパーで、素早く四輪を独立して減衰力を調整するというシステム。アウディドライブセレクトによって選ぶことのできる5つのモードにより、アクセルレスポンスやシフトプログラムに合わせたセッティングにも変わるようになっています。

ブレーキについても、アルミ製の対向キャリパーは従来品より軽量化しているといいます。また、ホイールの軽量化についても十分に考慮され、18インチでも12.5kg以下になっているということです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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