最後に中山氏からは「変えていけないのはライトウエィトスポーツカーの文化。
守らなければならないと思っていて、これは絶対に変えられない。自分は初代ロードスターを20数年間乗ってきた人間です。このロードスターも25年生き残れるに作りました。イジって頂いて構いませんが。」と締められました。
タミヤの平田氏は「タミヤが変えていけない事は 時代も変わり、加工精度も上がりテクノロジーはどんどん取り入れています。そのテクノロジーを誇示する事ではなく、昔からずっと一貫して、皆が楽しんで模型を作ってもらうことだと思います。」
「お客様に買って頂いて終わりではなく、お客様が組み立て完成し、タミヤとお客様が同時にゴールのテープを共同作業で切るような事を考えています。“満足だったなぁ”“次はこんなの作りたいなぁ””実車はこんな風になっているんだ”といった何か思いが残る、そういったものを念頭に思って設計しています」との事でした。
トークショーはここで終了しました。
また、会場にはロードスターのプラモデル・RCも展示されていましたが、RCカーのシャシーが実はM-05というFFのシャシー。
「何故FFなのか」気になったので確認してみました。
実はタミヤ歴代のRCカーにはFRレイアウトのマシンはありません。私もタミヤのRCカーで遊んだ第一世代ですが、カウンタックやF1、カンナムローラ(レーシングマスターなんてトンデモナイ名前が…)など、当時も確かにモーターが一番後ろに積まれたRRレイアウトやミッドシップの物が多数を占めていました。
これは、RCカーでは実車と違い車体の重さの大半をシャシーとバッテリーが占め、ボディーやトランスミッション・燃料タンクなど、本来は重量配分の重要要因となる物が存在しない為、FRレイアウトにすると重量物が殆ど全て前方に偏ってしまう。後輪に荷重=トラクションのかからない大変ナーバスで操作(運転)し難いマシンとなる為だそうです。実は発売中の86やフェラーリのRCカーも4WDです。
ロードスターを RCカーのエントリー車として、取扱い易い性能を提供したいと云うタミヤの優しさでした。
なお、ロードスターを後輪駆動で走らせるにはボディーを加工不要でそのまま載せられるM-06(RRレイアウト)というシャシーが有ります。FFで操作が上達した後は
こちらに乗り換えるのも楽しいでしょう。
冬はコタツでモデル製作は如何でしょうか。実車だけでなく、プラモデルやRCカーでND型ロードスターを楽しむのはお奨めです。
(川崎BASE)
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