マツダ・ロードスターの1/24プラモデルの発売日に、東京・新橋のタミヤプラモデルファクトリーで開催した「ロードスターの魅力に迫る」スペシャルトークショー。
ND型ロードスターのデザインを、チーフデザイナー中山雅氏とクレイモデラー淺野行治氏がどうデザインされたかを語ります。
ランボルギーニ・ポルシェを題材にした「スポーツカーを無駄なく作るとプロポーション全て理由がある」から、中山氏が続けます。
ロードスターではペダルを限りなく人間の正面におきたい(=オフセットしない)ため、足の位置がフロントタイヤハウスの膨らみより下がります。
そして理想的なドライビングパッケージ(歴代でタイヤからの距離が最も長い)を作りました。これを前提に車を一番小さくしようとすると、ホイールベースを縮める為にドライバーの背後に後輪を持ってきます。結果的にホイールベースの中央に人が座ります。人の頭の位置がルーフの最も高い位置となるので、キャビンは自然と後方に位置します。
荷物スペースは大人の旅行カバン2つを収納し、ベルトラインを決めて、大まかなラインが決定しました。
しかし、ミウラもカウンタックもヘッドランプの位置が車の形を決めている。このデザインではランプの入れるスペースを意識していない。
そこで薄型LEDを採用。普通のヘッドランプを入れるとノーズが上がり、フロントのオーバーハングが増えます(だから採用を見送った、とのこと)。
そして、車を斜めから見た時にフェンダーがボディーの一番外側に見える(カッコいい)様にボディーの四隅をカットしています。
サイドビューはものすごくクラシックに車を作って、斜めから見た時に車が新しく見えるようにデザインをしています。